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気づけばアラサー、社会人になってから早いもので数年が経ちました。振り返ってみると、この数年で一番向き合う時間が長かったテーマって、実は「お金」だったかもしれません。新卒の頃はとにかく貯めることしか考えていなかったのに、最近はなぜか浪費欲がふつふつと湧いてきていて、自分でも「あれ、方針変わったな」と苦笑いする毎日です。今日はそんな、堅実と享楽的のあいだで揺れ動いてきたアラサーなりのお金との付き合い方について、正直に書いてみようと思います。
新卒から数年、とにかく貯めることだけを考えていた頃
社会人になりたての頃の私は、とにかく「貯金こそ正義」というスタンスでした。本業のかたわら副業も始めたのですが、そのモチベーションの半分くらいは「稼いだ分はできるだけ貯蓄に回したい」という気持ちだったように思います。毎月の給料が入るたびに、生活費を差し引いた残りをほぼ機械的に貯蓄用の口座に移していて、正直そのころは「使う」という選択肢自体があまり頭になかったんですよね。
NISAにも手を出したのはこの時期です。周りの友人がぽつぽつと始めていたのもあって、「乗り遅れたくない」という若干ミーハーな理由も混ざっていましたが、いざ始めてみると数字が積み上がっていくのが単純に楽しくて、気づけば毎月の楽しみのひとつになっていました。当時の自分にとっては、貯金額とNISAの評価額を眺める時間が、いちばんの娯楽だったのかもしれません。
当時を振り返ると、飲み会や買い物に誘われても「今月はもう使いすぎたから」と一歩引いてしまうことも多かったです。周りからは「堅実だね」「しっかりしてるね」と言われることが多くて、それが妙に嬉しくて、ますます貯金にのめり込んでいたところもあります。誰かに褒められることをモチベーションにして節約するというのは、今思うとちょっと危うい側面もあったなと感じますが、当時はそれくらい極端にやらないと自分は貯められないタイプだと分かっていたので、あえてストイックにしていた部分もありました。
副業を始めて気づいた、お金の稼ぎ方も自分次第だということ
本業だけでなく副業もやっていた理由は、単純に貯蓄額を増やしたかったからというのが大きいです。私の場合、本業はITを使ったものづくり教室のスタッフとして、子どもたちにScratchやロボット制作、Pythonなどを教える仕事をしていて、副業ではベンチャーのコンサルティング会社で企業のコンサルティングやWebサイト制作、広報のクリエイティブ制作などに関わっています。畑違いに見える二つの仕事ですが、両方をやってみて感じたのは、「お金の稼ぎ方はひとつじゃない」というシンプルな事実でした。
副業とのバランスについては以前ベンチャーで副業してみて感じたことをまとめた回でも書いたのですが、本業だけに頼らない働き方をしてみると、収入だけでなく「お金に対する感覚」自体も少しずつ変わっていくのを感じました。ひとつの財布しかないと、そこにあるお金を守ることばかり考えてしまいがちですが、収入の入り口が複数あると「これは使ってもまた入ってくる」という余裕が生まれるというか。良くも悪くも、財布の紐がちょっとだけゆるくなった気がします。
副業のコンサルティング会社では、企業のWebサイト制作や広報のクリエイティブ制作、ニュースレターの作成などに関わっているのですが、成果物に対して対価をいただく感覚は、本業の給料をもらう感覚とはまた少し違うものでした。自分のアイデアや作業時間が、そのまま金額として返ってくる実感があると、「じゃあ次はこの分でちょっといいものを買おう」というふうに、使うことへのハードルも自然と下がっていったように思います。稼ぎ方が増えると、使い方に対する考え方まで変わってくるというのは、実際にやってみるまで想像もしていなかった発見でした。
キャッシュフロー表を作って、お金の流れを可視化してみた話
貯金一辺倒だった時期に、「もっと計画的にお金と向き合いたい」と思って作ったのがキャッシュフロー表でした。当時キャッシュフロー表を作ってみた時の記事にも書いたのですが、収入と支出、そして数年先までの貯蓄の推移をざっくりでも表にしてみると、頭の中でぼんやり不安に思っていたお金の話が急に具体的な数字として見えてきて、驚くほど気持ちが軽くなったのを覚えています。
面白いのは、キャッシュフロー表を作ったことで「守りのための貯金」から一歩進んで、「この範囲までなら使っても大丈夫」という攻めの視点も持てるようになったことです。数字で見える化しておくと、なんとなく罪悪感を抱えながら買い物をするのではなく、「今月はこの枠内だから大丈夫」と納得して使えるようになる。これは本当に作ってよかったツールのひとつです。今でも半年に一度くらいのペースで見直しています。
貯金ができてきたら、今度は浪費したくなった
働き始めて数年、キャッシュフロー表の通りにある程度貯金ができてくると、不思議なもので今度は「使いたい欲」がむくむくと湧いてくるようになりました。ずっと切り詰めて生きるのは、どうやら私の性には合わなかったみたいです。気づけば、新しいガジェットを衝動買いしたり、パートナーや友人へのちょっとしたプレゼントに気前よくお金を使ったりする回数が増えていました。
正直に言うと、この浪費癖のせいでキャッシュフロー表で目標にしていた年間貯金額に届かなかった年も、一度や二度ではありません。表を見返して「あ、今年はちょっとオーバーしたな」と苦笑いすることもしばしばです。それでも不思議と後悔はあまりなくて、ガジェットを触っている時間や、大切な人が喜ぶ顔を見られた瞬間の満足感は、貯金残高の数字だけでは測れない価値があるなと感じています。
「使ってよかった」と今でも思える買い物の話
浪費癖がついてきた中でも、特に「これは使って正解だった」と胸を張って言えるものがいくつかあります。ひとつは、仕事でも趣味でも触っているガジェット関連の出費です。本業でPythonや3DCGモデリング、Unityを使ったゲーム作りを教えている関係もあって、作業効率が上がる道具には比較的お金を惜しまないようにしています。ちょっと値の張るモニターやキーボードに変えただけで、仕事の質もモチベーションも上がった実感があって、これは完全に「浪費」というより「投資」に近い感覚でした。
もうひとつは、パートナーや友人へのプレゼントです。特別な記念日でなくても、「最近頑張っているな」と思った人にちょっとしたものを贈ると、自分の懐は多少痛んでも、その何倍もの満足感が返ってくるように感じます。貯金額だけを見ていた頃には気づけなかった、お金の使い道の豊かさというか。数字では見えない部分にこそ、実は一番のリターンがあるのかもしれないと、最近になってようやく思えるようになりました。
103万の壁と格闘していた頃、お金に対する感覚がシビアになった
お金への向き合い方が変わってきたきっかけを辿ると、かつて103万の壁と格闘していた頃に書いた記事の存在も大きい気がしています。あの頃は「1円でも壁を超えたら損をするかもしれない」という緊張感の中で収入と手取りを計算し続けていて、お金に対してかなりシビアで神経質な感覚を持っていました。
今振り返ると、あの時期があったからこそ「お金の仕組みをちゃんと理解しておきたい」という意識が芽生えたのだと思います。ただ同時に、あまりにシビアになりすぎると、お金を使うこと自体にストレスを感じるようになってしまうということも学びました。今は当時ほど神経質にはならず、「知った上で、楽しむところは楽しむ」というスタンスに落ち着いています。
面白いのは、あの壁と格闘していた経験のおかげで、税金や社会保険料の仕組みについても人並み以上に詳しくなれたことです。副業の収入が増えてきた今も、確定申告や控除の話に対してあまり身構えずに向き合えているのは、あの頃にみっちり調べた蓄積があるからだと思います。当時は「面倒だな」としか思っていませんでしたが、今になって「やっておいてよかった」と思える知識のひとつです。
浪費と堅実、バランスを取るために試していること
堅実に貯めたい気持ちと、享楽的に使いたい気持ち。このふたつをどう折り合わせるかは、正直まだ試行錯誤の途中です。今のところ私がやっているのは、「固定費と投資分だけは先に確保して、残りは自由に使っていいお金として区切る」というシンプルなルールです。先に貯蓄・NISA分を機械的に確保してしまえば、残りをどれだけ浪費しても最低限のラインは守られるので、精神的にかなり楽になりました。
最近は家計簿ノートに手書きで支出を記録するのも地味に効果を感じています。アプリでの自動記録も便利なのですが、あえて手を動かして書き出すと、自分がどこにお金を使うと満足度が高いのか、逆にどこは意外と使っても幸せを感じていないのかが見えてくるんですよね。気になる方は楽天で家計簿ノートを探してみるのもおすすめです。シンプルなフォーマットのものを一冊用意しておくだけで、家計の見直しがぐっとやりやすくなります。
あわせて、NISAを始めた時のように「口座を新しく持つ」ことも、堅実さを保つ仕組みとして地味に効いています。 のような形で、自動的に一定額が積立に回る仕組みを作っておくと、意志力に頼らずに堅実な部分を維持できるので、浪費したい気持ちがあっても最低限のラインが崩れにくくなります。仕組み化って本当に偉大だなと、この歳になってしみじみ思います。
楽しみながらお金と付き合う、という発想の転換
ここまで書いてきて改めて思うのは、「貯める」と「使う」は対立するものじゃなくて、両方あってはじめて自分らしいバランスになるんだな、ということです。ずっと切り詰めるだけの生き方も、逆にずっと浪費し続ける生き方も、多分どちらも私には向いていません。堅実さで土台を作りつつ、享楽的な部分で日々の楽しみを積み重ねる。このバランス感覚こそが、アラサーになってようやく見えてきたものなのかもしれません。
それに、楽しみながらお金と向き合う方法を工夫すれば、貯蓄と浪費という二択だけじゃない、もっと別のやり方もある気がしています。たとえば副業でお金を稼ぐこと自体を楽しむとか、ガジェット選びのプロセスをエンタメとして味わうとか。「我慢して貯める」から「工夫して楽しく貯める・使う」へ、意識の重心を少しずつ移していきたいなと思っている今日この頃です。
最近考えているのは、「稼ぎ方そのものを増やすこと」も、実はバランスを取るための有効な手段なのではないかということです。使えるお金の総量が増えれば、貯蓄分を確保しても浪費に回せる余裕も自然と増えます。本業と副業というふたつの軸を持てているのは、そういう意味でも自分にとって心強い支えになっていて、今後もこの二軸のスタイルは大事にしていきたいなと思っています。焦らず、でも工夫は怠らず。そんなペースで続けていけたらいいなと思います。
まとめ:バランスは難しいけど、揺れながら進んでいけばいい
新卒の頃は貯金一択だったのに、今は浪費と堅実のあいだで揺れているアラサーの私。目標の貯金額に届かない年があっても、それはそれで「今年はちゃんと楽しんだ証拠」だと捉えるようにしています。バランスを取るのは正直まだまだ難しいですが、キャッシュフロー表や家計簿ノートのような仕組みを味方につけながら、これからも堅実さと享楽さの間を、自分なりのペースで揺れ動いていきたいなと思っています。
お金の話は、正解がひとつじゃないからこそ面白いなと最近つくづく感じています。同じアラサーでも、貯めることに幸せを感じる人もいれば、使うことに幸せを感じる人もいて、どちらが正しいという話ではないんですよね。私はたまたま両方の時期を経験してきたので、今はその真ん中あたりをふらふらと探っている段階です。この先また貯金一辺倒に戻る時期が来るかもしれないし、もっと浪費家になる時期が来るかもしれません。それでいいのだと思えるようになったのも、ひとつの成長なのかなと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。お金にまつわるゆるい話は今後もぽつぽつ書いていく予定なので、よかったらX(旧Twitter)やInstagramもフォローしてもらえると嬉しいです。副業や本業のバランスについて書いた記事や、キャッシュフロー表の作り方についての記事もあわせて読んでもらえると、今回の話がもう少し立体的に伝わるかもしれません。今日もぐーたらしつつ、堅実に、そして享楽的に。それではまた次の記事で。
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